我が故郷山梨県の数百年に渡る闘い~地方病~

我が故郷山梨県の数百年に渡る闘い~地方病~ 2016.04.22

    Writer:TCM OB・OGライター
河口湖からみた富士山

こんにちは。 妹のジャケットが着れてしまう小澤です。

今日は、この間ネットサーフィンをしている時に初めて知った地元のことをお話します。

小澤の故郷の山梨県で流行した謎の病

僕の生まれ故郷は山梨県の甲府市という、
名前とは裏腹に周りを山に囲まれた盆地です。

最近県庁所在地の人口が全国で最低になったというニュースも聞きましたが、
夜の八時には街中のシャッターが降りてしまうような辺鄙な片田舎です。
いや、田舎にしては道が整備されたりしていて、中途半端なよくある地方都市ですね。


さて、そんな片田舎の土地で、つい20年前まで未知の存在と闘いが繰り広げられていました。


闘いの始まりはいつのことか、はっきりとはわかりませんが、
今からおよそ400年以上前の天正10年、戦国時代の名家、
武田家家臣、小幡豊後守昌盛が武田勝頼の元へ暇乞いに訪れたことが最も古き情報です。

この時、小幡豊後守昌盛の腹は奇妙に膨れ上がり、やがて死んでしまいました。

この奇妙に腹が膨れ上がり、そう遠くない未来に死んでしまう、謎の奇病が、
以降400年以上に渡ってこの山梨県の甲府盆地で流行しました。

地方病という不退転の病に悩まされ続けた

この病気はいつしか地方病と呼ばれるようになりました。 来る日も来る日も地方病を患う者は増え、次第にこんな歌が読まれるようにもなりました。

〽 竜地、団子へ嫁に行くなら、棺桶を背負って行け

この歌だけでも、この奇病がどれだけ恐れられていたのかが伺えます。

まだ医療も発展していない時代、この病気にかかった事位はイコールで死を意味しています。
そして、感染源もわからず、治療方法もわからない。
いつこの病にかかるのか、それはそれはげに恐ろしき事だったでしょう。

明治になってようやく地方病の原因解明の糸口が

時代は流れ、明治になり、山梨県の地元の医者は、考えました。

「コレは水に原因が有る」と。
しまいには「川でホタルを取ると腹が太鼓のように大きくなって死んでしまう」という噂も流れるようになりました。
しかし、それでも一向に原因はわかりませんでした。

原因を調べるために、当時、ほとんど行われなかった自己の献体も行われるようになる程、住民は地方病の原因解明に力を注いでいました。

そして、その献体の肝臓中から、ようやくヒントが見つかりました。
それはとある、寄生虫でした。

日本住血吸虫
と呼ばれる、人間の血管の中に巣食う悪魔のような寄生虫です。

しかし、この寄生虫はどこから人の体に入るのかはわかりません。

それがまさか、あのような原因だったとは、この時、誰も思いませんでした。

今宵はここまでに御座候

といった、ところまで書き進めましたが、この話実はまだココで折り返し地点にも言っていないくらい長い話ですので…。


続きはwikiで!
https://ja.wikipedia.org/wiki/地方病_(日本住血吸虫症)
人間と自然とのすさまじい闘いが、
まさか自分の地元で繰り広げられているとは思いませんでした。

少しでも興味を持っていただいた方は、お読みください。

それじゃ、今日はこの辺で。

以上、今日は先生になった小澤でした!
Writer:TCM OB・OGライター
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