はじめまして、ライター「ITモンスター」です。これからITに興味ある人向け、面白い教養を身に着けていきたい人向けの「世界のおもしろIT情報」を紹介していきます。定期的にアップしていきますのでご期待ください。
ルワンダでIT?
初回は気合を入れまして私が実際に現地に行ってきたルワンダについて紹介します。
「えっ、ルワンダでIT!?アフリカでしょ」と思った方もいるでしょう。しかしアフリカのルワンダがいま先進国を追い越す勢いでIT改革を進めています。
ダボス会議などの名前で知られる世界経済フォーラムからは、2015年に「世界で最もICT促進に成功した政府」として表彰されており注目株の国です。
ルワンダに世界初のドローン空港がオープン!
今ルワンダで世界初のドローンポートが始動しています。アメリカの「Zipline」というベンチャー会社とルワンダ政府の共同事業です。
このドローンポートは医療用の血液製剤を運ぶことに特化したもので世界で初めて稼働しました。
ドローンポートで位置や飛行プランなどをプログラミングし、無人で飛行し、ちゃんと基地に戻ってきます。
往復150キロの飛行が可能で1.5キログラムまでの血液製剤が運べます。
世界では医療物資のアクセスがないために毎年290万人が命をおとしており、その現状を打開する手段として今とても世界の注目を集めているプロジェクトです。
なぜルワンダなのか?
ルワンダの田舎部分は道路も整備されていないところもあります。アフリカには激しい雨季があり、この季節には十分に整備されていない道路は通行不可能な状況になり、多くの地域が孤立します。
さらにルワンダは「千の丘の国」と呼ばれていて高低差が激しいのも物流を妨げる要因です。そこで空路の輸送を試み、建設したのがドローンポートというわけです。
ルワンダは外国から資本が入りやすいよう法人手続きを簡素化したり(インターネットで6時間で会社が作れます)、ドローンの規制などもゆるいことが後押しになってます。
44個のドローン空港を建設!?
秘密ごとが多い国なので、噂ではありますがルワンダでは将来的に44個のドローン空港を建設するプロジェクトが進んでいるそうです。やはりインフラ面、アフリカ特有の地形のデメリットを克服する救世主としてドローンが注目されています。
まだまだすごいぞルワンダのIT革命
他にも日本より遥かに進んでいるルワンダのIT事情を紹介しちゃいます。
4GWi-fiのバスが首都を走る
ルワンダの首都キガリには4GのWi-fiが走っているきれいな大型バスが何台も走っています。私も実際に乗ってみましたが、皆バスで携帯を使っていました。そして何より通信が早い。アフリカでこの通信速度はすごすぎると感動しました。
紙幣にパソコンを使っている子供たちの姿が!
ルワンダの紙幣、500ルワンダフランにはパソコンを使っている子どもたちの絵が印刷されています。これはOne Laptop per Child という運動で、子どもたちへの一人一台タブレット運動です。
ルワンダはこの運動が盛んで、公立の小学校には各学校に200台以上のパソコンが無料で給付されていると、教育実施機関のオフィサーがいっていました。
一説には世界で初めて人物や建築物ではなく政策理念が印刷されたお札であるとか。政府の気合が伺えるお札です。
アフリカのIT注目株ルワンダに注目
IT革命が着々進行中のルワンダ。他のアフリカ諸国と違い資源がなく、内陸国で海もない小国だからこそITに生き残りをかけて、国をあげて取り組んでいます。今後ITの分野では注目の国となってくるでしょう。