もしみなさんの所持する銀行カードが凍結された場合、どのような反応をしますか?
「直ぐに銀行の窓口に行けば解決してくれるよ」と安心して話す方もいるかもしれません。
ただ、銀行の窓口に行っても解決できなかったらどうしますか?
「え?そんなことあるの?」と不信に思われる方もいるかもしれません。
私の経験上ではあったんです!(苦笑)。
ただ、この出来事は海外で遭遇したことなので安心してください。
今回、私が留学していた中国で起きた銀行カードのトラブルについて話します。
現金よりカード
近年中国から来日する旅行者が年々増加しています。飲食店や百貨店で働いた学生は気づくと思いますが、中国旅行者は、商品を銀行カードより、WeChatPayやAlipayの方法でスマートフォンから支払っていますよね。
「どうやって支払っているんだ?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、スマートフォンから支払可能が出来たのは銀行カードとバインディングしているからです。バインディングするカードは様々ですが、中国の大半の人は代表的な銀行カード、中国銀行を選びます。中国銀行は皆さんもよく耳にする中国の銀行ですよね。
私は過去に中国銀行とくされ縁がありました。
それは、中国銀行が私の持っていた銀聯カードを凍結させたことです。
みなさんのまわりに銀聯カードを所持する非中国人の友達は、当サイトを必ず見たほうがいいエピソードです。絶対私と同じ過ちを起こさせないでください!
知らなかった銀聯カードの裏側
高校卒業してから一年が経ち、私は久々に中国へ行きました。以前から銀聯カードを持っていたため、近くのATMでお金を下ろそうとしました。
「え、ウソ?お金が引き出せない・・・」と私は驚きました。
近くに中国銀行があったため、窓口にカードが使えないことを相談しました。
「あなたのカードはだいぶ前から凍結されてますね。」と銀行員から軽々と返答が来ました。
「え、なんで凍結されてるんですか?」
「6カ月間以上入金・引き出し・振り込みなどが無かった場合、口座は凍結されます。本人確認が分かるものを持っていれば解除できます。」
「じゃ、お願いします」と言って、私はパスポートを渡しました。
「このパスポートは銀行カードを発行した際に使った番号と一致していないため、凍解はできません」
「本人が来ているのにダメなんですか?」
「ダメです。」
銀行口座を発行したのは中学2年生でパスポートの更新期間は5年間だったため、高校3年生の頃にパスポートを更新しました。
銀行側の立場は、たとえ本人が来ても口座を開設したときに使ったパスポートを持ってこなければカードを解結できないとのことです。
「以前のパスポートは捨てたのかもしれません。この場合はどうすればいいですか?」と私は困りながら質問しました。
「市役所に行って旧パスポートと今持っているパスポートが同じ人であると証明できる資料を持ってきてください。そしたら、凍結が解除されます。」
踢皮球(たらいまわし)の旅行
いわれたままに銀行の人に紹介された市役所へ行きました。
ところが、
「公安局(警察署)に行って資料を集めてください」とその市役所の人に言われました。
それからのこと、言われた通りの場所に行くが、「他の局に行ってください」と門前払いされました。
彼らの言うことが信じられなくなった私はインターネットで調べました。日本大使館で証明できる書類を集めることが有力な解決方法だと掲載されていました。
「うわ、まじか・・・」と絶望しました。
近くにある日本大使館は遼寧省にあって、車で一日以上もかかる場所にありました。
私はカードを解除するのを諦め、仕方なく友達のお金を借りて中国での旅行を“楽しみ”ました。
資料を集める際にあった困難の数々
「どうやれば銀聯カードを解除できるのか」と日本に帰国した後も悩んでいました。
「こんなにめんどくさかったら銀行カードの解結を諦めよっか」と思っていましたが、そのカードの中に大金があるため、簡単にギブアップすることは私にできませんでした。
中国でたらいまわしの経験を食らった私は、銀聯カードの解約の仕方についてインターネットで調べました。
旧パスポートと今のパスポートが一致であることを証明できる資料を作るため、次のステップを踏みました。
ここで注意してもらいたいのが、東京の中国大使館は二つあることです。一般旅券の査証および認証を取りたい場合は六本木ではなく神谷町駅の付近にあるビル8階に行かなければなりません。
書類を集めるため、日本でも色んな苦労を経験しましたが、今回は割愛させていただきます。気になる方はまた次回見てください。
いざ、中国へ再チャレンジ!
銀聯カードの凍結から早く抜け出したいため、私はその次の年に中国旅行という経由で中国に行きました。
「必要になるものは全て整えたから、もう心配事はない!」と私は自信満々で中国銀行に突入しました。
「口座を作った支店でなければカードを解結することはできません」と思いがけない返信が来ました。
日本の場合、同じ銀行であればどこでも、手続きは可能です。
「そんなの無理ですよ。」私は少し怒り決めで言いました。
私が銀行口座を開設した場所は中国の北部に位置する大連市で、今いる南部の南京市は計り知れない距離でした。
「それはこまります!」と私は銀行員と真正面にぶつかりました。
話し合い中、中からお偉いさんが現れて、お互い一歩も譲らないまま話していましたが、私の根強さがあったせいか、特例として凍結されたカードを有効にしてくれました。
銀行の中にあったカードを一斉に取り出してから私はようやくほっとしました。(カードの中にまだ少数の金額が残っていましたが)
「今使っている銀行カードは来年に有効期間が経過します」と帰る前に言われました。
「こんなめんどくさいことは二度とごめんだ」と思ったまま銀行から離れました。
銀行カードの凍結から抜け出すコツ
いかがでしたでしょうか?外国人が銀聯カードを開設した場合にこういった問題が起きます。
これはもう銀行カードの”悪”と言ってもおかしくありませんよね。(笑)
ちなみに、
日本の銀行がカードを凍結する条件として、
本人の死亡、
債務整理をした場合、
犯罪が疑われる場合
による凍結なので、カードを所持する皆さんは安心しても大丈夫です。
銀聯カードを持っている方は、
頻繁にカードを使用すること
大金をカードの中に入れないこと
中国人の友達に頼んで、名義を借りて銀行口座を作る(笑)
私を教訓にこのようなことが皆さんの中で起こらないようにしてください。
それでは、また次回お会いしましょう!