12星座【蠍座】編

蠍座は内面の力が特に際立っている星座の一つで、非常にユニークな能力を持った人たちがたくさんいらっしゃいます。

力とは物質的なものが発生させるような目に見えるものだけではありません。

自分の中で発生する喜怒哀楽などの感情をはじめ他人との交流で心を通わせたり、インスピレーションを受けて想像力を働かせたり、計算をして答えを導き出したりすることも立派な力です。

蠍座にとって人生とは目に見えない力をこの世で使うこと

大体のことを視覚に頼らざるを得ない私達の世界に、見えないけれど確かに存在する世界の意識を流し込んでくれるのです。

◆もはや物質レベルとも言うべきマインド力

蠍座の人たちは表面だけの付き合いでは把握しきれない面を持った、とてつもなく神秘的な存在です。

人の社会では信頼や絆が重要視されますが、自分を預けられるほど信頼できる人というのは、果たしてどれほどいるものでしょうか？

蠍座の人たちは魂のつながりとも言うべき感覚が発達しており、非常に曖昧な存在となりがちな信頼や絆の繋がりも、確かにここに在るものとして認識させてくれます。

多くの人が本当に確かなものが欲しいと思い、物質的なわかりやすいもので気を引こうとしますが、蠍座の場合結局それは物や他人への依存でしかないということを解っています。

彼らは絆とは曖昧な存在ではなく確かなものであり、自分の中で人とも豊かさとも本物の繋がりを作り出すことができると教えてくれます。

• ・言葉だけじゃ薄っぺらいから行動します気の済むまで
• ・わたしだけの秘密を今ここであなただけに教えます
• ・嫌がることもしませんすごく我慢してお利口にします……表向きはね？
• ・あなたのことを真剣に想っているから言いたいことをうまく言えない
• ・一日中あなたのことばかり考えてしまって何も手に付かない

蠍座は余計な方向に向かない一直線な愛情を持つ星座です。

一直線なだけに範囲は狭いけれどその分深い思いやりを示すので、信じるに値する人としてたくさんの尊敬が集まっていることでしょう。

蠍座にとって大切なのは心で繋がりを感じること。なのでまずはじっくりと時間をかけて相手を知ることを重視します。

自分が納得するまでなので同じ火星の守護を受けている、先手必勝主義の火の星座とは逆に、完全にうちとけるまではそこそこ時間がかかってしまうのですが、一度信頼すると情熱的とも言えるくらいの愛情を抱く、という面がまたユニークであると言えます。

◆センサーが敏感なので大事に使おう

蠍座の人はメンタル的にとても繊細なセンサーを搭載していますので、他人の言葉だけでなく仕草などの細かい部分からでも、多くの情報を片っ端から拾い上げてしまいます。

特に敏感な人の場合は相手から流れてくる気持ちまでも悟ってしまうので、自分を守るためのスルーする力を日頃から磨いておきましょう。

何事も投げ出さずに最後までやり遂げる蠍座さんのおかげで、助けられた人はたくさんいるけれど、あなたの粘り強さを傾けるに値するものはこの世界にもっともっと溢れていますよ。

メンタルに影響されやすい分イヤなことは蠍座の集中力を阻害してしまうので、自分の魂が喜ぶことにより深くフォーカスしていきましょう。

今すぐ変わらなくても時間をかければかけるほど、あなたの魔法は効き目バツグンになりますよ。

蠍座を理解するには水の星座でありながら、火の守護星を持っているということをまず知っておく必要があります。

基本的には有能でありながら決して奢ったりせず、優しい振る舞いを心掛けており高い精神性を身に着けています。

しかし表面上そう見えても一見ただの水たまりだと思っていたら、実は井戸並みの深さを持った水たまりだった、といったように一度本格的に触れてみないと本当の姿がわからないのです。

◆ダークサイドすらも我が力よ！

蠍座は他人より深いところから物事を見ているので、単純明快な考え方を好む人から見るととてもわかりにくく、すれ違った末に誤解されてしまうこともあります。

おまけに水の星座ならではの敏感さも手伝って、自分からネガティブなスパイラルに陥ってしまうのですが、一見短所に感じるように見えてもここからが蠍座の真骨頂。

メンタル的な力の扱いに天性の才能持つ彼らは、ネガティブな思考でさえも自分の中で前に進む力に変えてしまうことができます。

ピンチでもチャンスに変えてしまうので、この星座の生まれはどんなに儚げに見える人でも、侮れない強さを秘めているのです。

◆自分だけの道は目には見えない

蠍座は毒のイメージを強く持たれることが多々ありますがそれすらも世を偲ぶ仮の姿。

この星座の本質は再生と変容という不死鳥のごとき力を指します。

私達は生きている中でまるで人生が終わったかのような、衝撃を受ける出来事を体験することがあります。

それは誰かとの別れといった喪失であったり、生きていく術そのものを奪うようなトラブルであるかもしれません。

しかし何もかも終わりだと決めるのは他の誰かでもない自分自身です。

一旦何かが終わったあとに広がる次のステージは、鬱蒼した森のように見通しが悪くていかにも居心地が悪そうに見えます。

しかしそう見えるのはこれまでの自分の価値観が見せているビジョンに過ぎず、歩みを止めないかぎり絶対に道はどこかへと続いているのです。

深みから意志の力を拾い上げ、自分だけの流れを生み出すことができるあなたは、生まれながらのスピリチュアリストであると言えるでしょう。

今回は蠍座 についてお話させていただきました。

今もどこかで誰かが何かと向き合い、その深みにハマりつつもなんとか抜け出そうともがいています。あるいは自分には何も無いと喪失感を味わっている場合もあるでしょう。

そんなときほどシャドウとも言うべき、自分の中の暗い部分が顔を覗かせ、さらに闇の部分を抉り出そうとします。

ダークサイドを友とするかあるいは敵とみなすかはそれぞれの自由ですが、たとえ闇の部分であっても肩を並べて歩いてしまえる、懐の深さを獲得すれば次は何が来ても怖くなくなるのではないでしょうか。

蠍座が生まれ変わりの力を持っているように他の星座コラムを読むことであなたの意外な可能性を発見することができるかもしれません。

次の星座は射手座です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。これから来る花粉症の季節に思いを馳せつつ次回もご期待くださいチャオ～！