突然ですがみなさんは音楽好きですか?
音楽が好きで、毎日お気に入りのアーティストの音楽を聴いている方もいらっしゃるでしょうし、楽器を弾くのが趣味という方もいらっしゃるでしょう。
音楽が好きでこれから楽器をはじめようとしている方の中にこんな悩みを持っている方はいませんか?
「楽器の演奏に興味はあるけど、楽譜読めないし何から手を付けたらいいか分からない!」
「ギターを思い切って買ったはいいけど難しくて全然上達しない!覚えること多すぎ!」
「周りに楽器を弾ける友達がいないから合奏できなくてつまらない!」
そんな理由からあきらめてしまったり、飽きてしまった経験のある方もいらっしゃるでしょう。
そんな「音楽が好きで演奏にも興味があるけど、趣味として始めたり続けたりするにはハードルが高い」と考えている方にオススメできるのが「アカペラ」です。
「アカペラ」と聞いて人気番組の「ハモネプ」を連想し、「難しそう…」と思ってしまう方もいるかもしれません。
結論から言うとそんな心配は全く無用です!
アカペラを始めるにあたって楽譜が読めるなどの音楽経験やお金等は一切必要ありません(あるとアドバンテージにはなりますが...)。
やる気さえあればだれでもすぐに始めることができます。
もちろん、「ハモネプ」に出演するバンドや、世界的に有名な「Pentatonix」のようなプロのグループレベルになるためには、才能や底知れぬ努力が必要になりますが、趣味として音楽を楽しみたいのであれば、これ以上手軽はじめられる趣味はありません。
アカペラとは?
アカペラのバンドは基本的に3~6人で構成されています。
しかし、録音と編集のできる環境が整っていれば、個別に録音した音源を後から編集で重ねることで1人でもできますし、人数に上限は無いため10人でも100人でも合わせることが可能です(笑)
ここでは最も一般的な6声を例に説明していきます。
6人からなる6声は、lead,1st,2nd,3rd,bass,voice-percussionの6つのパートから構成されています。
lead(lead vocal)はいわゆるメインボーカルです。
皆さんがカラオケに行ったときに歌うメロディーの部分がこれにあたります。
特に専門的な知識や経験は求められませんが、最も目立つパートでありバンドの顔となります。
1st,2nd,3rdはまとめてコーラスとも呼ばれます。
コーラスとは、カラオケで例えていうとBGMの部分です。
楽曲にもよりますが、1stが一番高い音域を担当し、2nd、3rdの順で低い音域を担当することとなります。
いわゆる「ハモリ」はコーラスによって作り出されていて、歌う人や歌い方によって曲の雰囲気がガラッと変わってしまうため重要なパートです。
責任重大ではありますが、「ハモる」というアカペラの醍醐味を最も体感できるパートと言えるでしょう。
bassはその名の通り曲の土台を作るパートです。
bassパートはバンドで一番声の低い人がやることが多く、そのため男性が担当することが多いパートです。
ひたすら低い音を打っている地味なパートだと思われがちですが、独立したソロの見せ場があったり、ベースが入ってきた瞬間曲の厚みが変わったりと、意外にも目立つことの多いパートです。
コーラスに比べて音の変化が激しくリズム感も求められます。
最後がvoice-percussion(ボイスパーカッション)です。
いわゆるボイパと呼ばれるパートです。
口だけでドラムの様々な音色を模した音を出しリズムを刻む派手なパートです。
アカペラを聞いたことのない人でも、ボイパは何となくイメージできるのではないでしょうか?
声を出すというよりも、唇や舌を使って音を出すと言った方が正しく、練習が最も必要なパートと言えます。
しかし近年ではYouTubeをはじめとする動画投稿サイトに数多くのボイスパーカッションの練習法を解説した動画が掲載されているので、手軽に練習することが可能になっています。
人気ユーチューバーであるヒカキンさんもボイスパーカッションの動画で世界的な評価を受けています。
ボイパの魅力はなんと言ってもその派手さです。
人によってはほかのパートの音をかき消すほどの音量を出すことも可能で(もちろん他のバンドメンバーに迷惑をかけるようなパフォーマンスは言語道断ですが…)、聞く人を圧倒します。
ボイスパーカッションだけのうまさを競う世界大会が開かれるなど奥が深いパートです。
アカペラの魅力
魅力1 誰でもできる
ではそんなアカペラの魅力についてみていきましょう!
アカペラを勧めると「難しそう…」「音痴の私には絶対無理!」といった声をよく聞きます。
しかしアカペラは聞くほど見るほど難しくなく、練習すれば1日でもその楽しさを味わうことのできる創作活動です。
アカペラは声を重ねることで曲を表現するものであり、声さえ出せれば誰でもできます。
しかし中には周りが引いてしまうほど音痴で絶対に歌いたくないという方もいるかもしれません。
音痴は努力することで治せるものですが、どうしても改善しそうにないという方はボイスパーカッションをお勧めします。
もちろんボイパも練習が必要ですが、声を出すのではなく唇や舌を弾いて音を出すパートなので、音痴な方や自分の声にコンプレックスがあるという方にもお勧めできます。
YouTubeにやり方を解説した動画がたくさんアップされているので参考にしてみてください。
魅力2 どこでもできる
アカペラに特殊な機材は必要ありません。
自分の体さえあればどこでもできます。
立っていようが座っていようが寝ていようが、歩きながらだって場所がゆるせばどこだってできます。
実際、筆者がアカペラ仲間と旅行に行ったときも、移動中の車の中ではプレイヤーで音楽を流すのではなく、これまで練習してきた曲を歌っていますし、お風呂に入っている時ですら歌います(笑)
普段の練習も大学近くの公園で行っていてお金を使うことがほとんどありません。
いつでもどこでもお金を使わずにできる点もアカペラの魅力です。
魅力3 なんでもできる
アカペラというと人の声で表現するものであるから、アカペラ専用の曲があって、テンポの遅い曲しかできないと思われがちです。
しかし、そんなことは一切なく、テンポの速いJ-POP、ゴリゴリの洋楽ロックやヘビメタなど、基本的にこの世にある曲のほとんどをアレンジすれば歌うことができます。
また最近ではYouTube上で楽譜を無料公開しているチャンネルも数多くありますし、「Muse Score」という無料配布されているアプリを使えば楽譜が読めない人でも練習することができます。
このように音楽経験者も、未経験者も、好きなジャンルに関わらず楽しめる点もアカペラの魅力です。
アカペラを始めよう!
いかがでしたでしょうか?
ここでは語りきれなかった魅力がまだまだあります。
この記事を読んでくれた皆さんが興味を持ち、奥深いアカペラの世界にハマってくれることを願っています(笑)