「女性専用車両」や映画館の「レディースデー」などが原因で女尊男卑だといま話題になっていますよね。
そもそも日本だけでなく世界中で男尊女卑が主流でした。
そして、いまでも特に仕事で女性への差別があるのが現状です。
どうしてこのような差別がなくならないのでしょうか。
男女平等とは?
男尊女卑とは男性が偉く、女性は劣っているという考え方です。
男尊女卑という考え方は性別の差別で、現在では日本国憲法第二十四条で「男女の本質的平等」を保障されています。
しかし古代では日本だけでなく世界各地で男尊女卑の考えが浸透していました。
これは宗教でも男尊女卑の傾向が見えます。
キリスト教、イスラム教、神道でも女性より男性の方が優位にあるような教えが見られます。
特に神道では女人禁制や女性は穢れであるという思想もありました。
穢れという考えがその当時では普通だったのが信じられないです…。
元々レディーファーストは男尊女卑から始まった!?
- ドアを開ける
- 重い物を持つ
- 席を譲る
など女性に優しくすることが今の日本では普通ですよね!
男の人は力があるので、「力のない女の人を助けなければならない」と自然に理解しているのでしょう。
これらはレディーファーストという文化で外国から取り入れられた考えです。
よく、イギリスは英国紳士でレディーファーストがすごい!なんて聞いたりしますよね。日本でも
女性を優先する=レディーファースト
という考えがあります。p>
しかし、レディーファーストは男性が女性を丁寧に扱う、女性は力が弱いから始まった風潮だと思っていませんでしたか?
実は、中世のヨーロッパで女性を盾にするために女性を前に歩かせ、先に部屋に入れていたことからレディーファーストは生まれたのではないかという説があるのです。
例えば曲がり角や部屋の中、扉の向こう側に敵がいたときに女性を盾に男性は被害を避けようとしていたそうです。
同様に食事をする際も毒が入ってないか確認するために女性から食べていたそうです。
今の考え方からは想像できない起源です。
かつての日本も男尊女卑だった
ヨーロッパだけでなく日本も太古から男尊女卑の考えがありました。
富や地位で男性が権力をもつようになり男尊女卑社会が形成されていきます。
昭和では男は仕事、女は家庭と言われていました。
また、戦国時代で戦略結婚、明治時代では参政権が無かったり勉強の必要がないと言われたり、など女性は良妻賢母の精神で、子供を産むための道具としてみる風潮があったようです。
今では考えられないですよね・・・。
実際仕事をしていて感じる男女差別は?
ウートピ世論調査アンケートの結果によると「職場で男女格差を感じている」が9割だそうです。例を挙げると
・出世する人の割合が男性が多い
・子どものことで女性が仕事を休んだり、早退したりすると男性が嫌がる
・同じ仕事をしているのに男性社員のほうがお給料が多い
・お茶入れや、掃除は女性に回される
「女性だから」、「だから女は」と理由付けされる
・育児休暇などで職場復帰できにくい
差別にもいろいろな種類があるようですね・・・。
アベノミクス改革
現在では憲法に男女平等が保障されていますが、それでもなお女性差別があるようですね。
特に仕事をする上での女性への差別はいまだに根付いています。
そこで、日本で男女平等を目指すために安倍首相が「女性が輝く日本」を作ると決定しました。
日本は、女性の社会進出が経済協力開発機構(OECD)加盟国29カ国のうち28位という結果は日本が世界的に見て大きく遅れを取っていることの指標でもあります。
このランキングは「ガラスの天井指数」ランキングといわれています。
ガラスの天井指数とは、女性の社会進出を妨げる見えない障壁を指していて男女の平等性が高ければ指数も高いということです。
日本は2016年より順位が下がりビリから2番目になってしまいました。
それほど日本は男女間に格差があるのです。
問題視されている男女の平等性を改善しようと安倍首相は
- 待機児童の解消
- 出産前後の女性の継続就業率の増加、育児休暇取得率の増加
- 指導的地位に占める女性の割合の増加
ひとつずつ説明していきます。
待機児童の解消
待機児童とは保育所にはいれない子供のことをいいます。5年で40万人分の保育所の整備をするというものです。出産前後の女性の継続就業率の増加、育児休暇取得率の増加
育児休暇は男女ともに取れるはずですが、現状取れている会社は5%にも満たないようです。また、職場復帰を支援し「女性が働き続けられる社会」を作るというものです。
指導的地位に占める女性の割合の増加
全上場企業で積極的に役員・管理職に女性を登用するような政策を取りました。
これは女性が、仕事の評価を公平にされてこず、女性の管理職登用ができていなかったためです。
もしくは女性の柔軟な考えを必要とするためでしょうか。p>
この3つを軸に安倍首相は男女の平等性を改善するとともに、女性の社会進出を支援しています。
女性の社会進出のメリット
女性の社会進出のメリットはたくさんあります。
労働力の増加
労働力が上がることで国の力が強くなります。
今まで男性が仕事をして女性はしていなかったため、女性の分だけ労働人口が増えます。
女性が社会進出することによって仕事を割り振ることができ、能率も上がるのではないでしょうか。
労働人口は女性の数だけ増えるため、高齢化による社会保障の一人あたりの負担が減ります。さらに、結婚していても共働きになり、家計の収入が増えてより豊かに過ごせます。
経済特化
サービス業のメインのお客様は女性です。
化粧品、ファッション業界、飲食業界など、今までも女性スタッフがメインで働いていたところだけでなくサービス業全体が、女性の社会進出により発展します。
加えて、最近流行のInstagramによる「インスタ映え」という単語がありますよね。
Instagramは女性が圧倒的多く利用しているため、そこに着目してお客を引き寄せる手法が最近では多く見られます。
利用者と同じ女性の意見を重視することでより経済発展が見込めると思います。
管理職登用による業績アップ
現在の企業の役員のうち女性役員は1%ほどしかいないそうです。
これは男女差別により、正当な評価を受けないために役員は男性が多くなっています。
男女で考え方は大きく違い、女性の方が気を配れて、柔軟な発想ができるため、暮らしだけでなく社会全体を変える可能性もあるというメリットもあります。
デメリットもある
女性が社会進出することによってデメリットもあります。
現在の制度が充実していないために、さらなる少子化が考えられます。
現在では出産、育児のための休暇の取得率が低い日本では産後も働き続けることが難しいために仕事をやめざるを得ないか、もしくは出産をしない選択になってしまうのです。
寿退社という言葉があるように、女性は結婚し家庭を持つと、子育てに専念するべきだと考えられています。
職場の復帰や育児の制度が充実すればその後も同じ職場に務めることが可能かも知れませんが、現状では難しいようです。また、「若いうちは頑張って、落ち着いてきたら結婚して子供を産めばいい」と考える人が多くなり晩婚化に繋がります。
また、ノルウェーで2006年から女性管理職の登用率を40%以上に引き上げの義務を課したそうです。
日本もこれに習って政策をたてました。
しかしノルウェーの企業の株価は大幅に下がり、営業成績にも悪化という結果になりました。
原因は女性役員の比率が高い企業ほど、休暇制度やリストラなどの雇用削減を抑え、相対的に労働コストが高まったのです。
また、結果を急ぎ女性役員の選出方法が疎かになると、仕事ができないのにも関わらず管理職に就く場合があります。
制度がしっかりすれば女性の社会進出は可能!
制度がしっかりしていないために女性の社会進出が足止めされていました。
現在問題となっているのは、長時間労働の抑制、育児休業や時短勤務、在宅ワーク、職場の復帰、女性の給料は男性の9割しか貰えてないなど女性差別が残っていて、なおかつ制度が未発達なのが現状です。
制度を準備してから女性差別をなくしていくのが社会進出の第一歩になると思います。
なぜこの記事を書いたか?
なぜこの記事を書いたかというと、理由が3つあります。
1つめは同年代の女性の友人が結婚して、出産のために仕事を辞めなくてはいけないと聞いたからです。
その友達はまだ22歳で社会人2年目であったためか、産休も育休も取りづらく辞めてしまう形になりました。
2つめは、学校の授業で「少子化対策と女性の社会進出」について興味を持ったからです。
そして3つめは、東晶貿易が差別がなくとてもすごいと思ったからです!
東晶貿易のインターンで仕事をさせてもらってから1ヶ月、いままでしてきたアルバイトでの経験や、ほかの会社と比べても東晶貿易は男女関係なく活躍できていて贔屓など目にしたことがありません!
とっても良い会社でインターンをさせてもらっているのは貴重な経験になります!
みなさんも後5年後、10年後に結婚するときに制度が整っていなければ仕事を辞めざる、もしくは子供をあきらめることになってしまいます。
みなさんもこれから就職活動が始まる方は、会社のブランドだけでなくそういった面も気にしながら会社選びをしましょう!