aboveとoverの違いって何?使い分けを例文付きで解説

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「〇〇の上」と英語で言いたいときに、「above」と「over」どちらを使うべきなのか分からないということもありますよね。

「above」も「over」もどちらも「上」を表す前置詞ですが、それぞれの使い分けや細かい意味が難しいと感じる方も多いと思います。

「above」には「上の方」、「over」には「覆う」という意味があり、実際に使える場面は大きく異なります。

そこで今回は、「above」と「over」の意味の違いや使い分けについて、例文つきで詳しく解説します。

記事の後半では、「above」と「over」に似ている意味の前置詞である「on」について、反対語までも紹介します。

場面によって「〇〇の上に」として使う正確な英語が分からないという方は必見の内容です。
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「above」と「over」の違いについて詳しく解説!

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「above」と「over」は、どちらも前置詞として「上」を意味する単語です。

同じような意味で使われますが、それぞれの細かい意味や使い方は異なります。

「above」は、「〇〇よりも上」というように、何か基準があり、それに対して「上」と表す際に使われます。

また、イメージとして接触していない「上」を表すので、レベルや立場などでの意味する「上」にも使うことができます。

「over」は、「〇〇を超えて」「〇〇を覆って」という意味があり、上を超えているというイメージで使うことができます。

また、「over」は静止しているイメージの「above」とは異なり、静止していないイメージで使われます。

では、それぞれの単語を使った英文を紹介します。

above を使った例文を紹介!

「above」を使った例文には以下のようになります。

  • Our plane was flying above the clouds.
    「私たちの飛行機は雲の上を飛んでいた。」
  • She is above me in rank.
    「彼女は私より上役です。」
  • There were above 100 people at the party.
    「そのパーティーには100人を超える人がいました。」
  • Your ability is above the average.
    「あなたの才能は平均以上です。」

上記の例文のように、「above」は「〇〇の上にある」という事実を伝えることができます。

物理的な「上」だけでなく、立場や能力、数量に関しての「上」を表したいときにも使えるため、幅広く使われます。

また、「浮いている」というイメージで「上」と使うため、接触している「上」を表したいときは使えないので気を付けましょう。

above が使えないのはどのような場面?

「above」がどのような場面に使えて、どのような場面に使えないのか、想像しにくい方もいると思うので、詳しく解説します。

普段よく使われる文章で「above」が使えない場面としては、「本が机の上にある」というように、直接何かに触れて上を表したいときがあります。

「above」は浮いているというイメージなので、直接上にある場合には「over」や「on」が使われます。

また、同じように「セーターの上にアウターを羽織る」など、そのまま上を意味する際は使えません。

以下のような例文は間違っているので、気を付けましょう。

  • The book is above the table.
    「その本はテーブルの上にあります。」
  • She wore a jacket above her sweater.
    「彼女はセーターの上にジャケットを羽織りました。」

上記のような英文を作りたいときは、「above」ではなく「over」や「on」が正しいです。

overを使った例文を紹介!

「over」を使った例文には以下のようになります。

  • Our plane was flying over the clouds.
    「私たちの飛行機は雲の上を飛んでいた。」
  • The cloth is over the table.
    「布がテーブルを覆っている。」
  • He must be over thirty.
    「彼は30歳を超えているはずです。」
  • She wore a jacket over her t-shirt.
    「彼女はTシャツの上にジャケットを羽織りました。」

上記のように、「over」は「〇〇の上」という意味で使われますが、「覆っている」「超えている」のように、静止していない状態に使われます。

  • Our plane was flying above the clouds.
  • Our plane was flying over the clouds.

例えば、上記の英文はどちらも「私たちの飛行機は雲の上を飛んでいた。」という意味ですが、「above」は単純に「雲の上を飛んでいた」という状況が分かります。

しかし、「over」だと「雲の上を越えて飛んでいた」というようなイメージができるので、少しニュアンスが異なりますね。

他にも「over」は数字と一緒に使うことや「覆う」という意味で使うことも多いです。

「覆う」という意味の似ている熟語として「covered with」があるので、一緒に覚えておきましょう。

また、「over」はネイティブでも使われる事が多いので、正確な使い方を気を付ける必要があります。

aboveとoverが使われているイディオムを紹介!

aboveとoverが使われているイディオムには、以下のようなものがあります。

  • Above all 何にもまして
  • Over and above 〇〇に加えて、〇〇の上に
  • Above and beyond 〇〇に加えて、〇〇を超えて
  • Take over 連れて行く、引き継ぐ
  • Sleep over 泊まる
  • Pull over 脇によって停まる
  • Run over ひく

上記が、「above」や「over」が使われているイディオムなので、セットで覚えておくようにしましょう。

ちなみに例文には以下のようなものがあります。

  • Her score is above and beyond.
    「彼女のスコアは予想以上です。」
  • His car ran over a cat.
    「彼の車が猫をひきました。」

「above and beyond」は「〇〇の上に」という意味ですが、上記のように「予想以上」という意味で使うこともできます。

「above」や「over」と似た意味で使われる前置詞の「on」を紹介!

紹介

これまで、「above」や「over」を紹介しましたが、同じような意味として「on」という単語もあります。

「on」の意味は、「〇〇の上に」という意味ですが、接触している、面している、身につけている、というイメージで使われます。

そのため、特に「above」とは使い方が異なるので気を付けましょう。

「on」を使った例文には以下のようなものがあります。

  • There is an orange on the table.
    「テーブルの上にミカンがあります。」
  • She put on her coat.
    「彼女はコートを着た。」

また、「on」は接触を表す前置詞として使うため、必ずしも上である必要はありません。

壁や床などに接している場合に、使うことができます。

「on」の利用シーンは、「above」や「over」とは異なり接触していることが重要になるので覚えておきましょう。

「above」や「over」の反対の単語を紹介!

これまでとは反対に、「下」を意味する単語が気になる方もいますよね。

「下」を意味する単語には主に以下の2つがあります。

  • Below
  • Under

「below」は基準があり、その基準よりも下という時に使える前置詞で、「under」は何かの下、真下という時に使うことができます。

ちなみに例文は以下のようになります。

  • Her score was below average.
    「彼女の点数は平均以下でした。」
  • The sun sunk below the horizon.
    「太陽が地平線の下に沈んだ。」
  • He is under age.
    「彼は未成年です。」
  • It’s cool under the tree.
    「木の下は涼しいです。」

まとめ

いいね

いかがでしたか?

今回紹介した「above」と「over」の違いは主に以下の通りです。

  • 「above」は「〇〇よりも上」というように何か基準があり、それに対して「上」と表す際に使われる
  • 「above」は静止しているイメージや浮いているイメージ
  • 「above」は接触していない「上」を表すためレベルや立場などにも使える
  • 「over」には「〇〇を超えて」「〇〇を覆って」という意味がある
  • 「over」は静止していないイメージや覆い被さっているイメージ

また、「above」や「over」と似ている前置詞として「on」があるので、一緒に覚えておきましょう。

それぞれ、「上」を表す前置詞として使いますが、ニュアンスやイメージが異なり正しく使い分ける必要があります。

違いを理解するには、イメージで覚えることがおすすめです。

今回の記事を参考にして、正しい使い方をマスターしましょう。

ちなみに以下の記事では、英文法に関連した内容を紹介しているので、興味のある方はぜひ一度チェックしてみてください。

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